道は昨日の夜の雨で若干ぬかるんでいた。
木の根や泥が滑りやすく、慎重に足を運ぶ。
金時山とは打って変わり、登山者の姿はほとんど見られなかった。
対向から数名すれ違ったが、同じ方向へ進む人はいなかった。
下り道は足の幅ほどの溝になっていて、すれ違いに苦労した。

その後は尾根の上を進む道が続いた。
明るく開けた道で、視界が良く、景色も綺麗だった。
初めて歩く場所だったが、快適に歩けた。

火打石岳の三角点を探すため、登山道を外れた。
明確な道はなく、木に巻かれたピンクテープを目印に進んだ。
笹が生い茂り、足元が見えない。藪漕ぎをしながら進む。
やがて開けた場所に出たが、山頂らしき場所が見当たらなかった。
目印もなく、三角点の位置が分からない。
電波が通じていたので、他人のブログを検索した。
現地の写真と木の配置を見比べて、ようやく三角点を発見。

看板などはなく、到達したという実感は薄かった。
再び藪を漕いで登山道へ戻る。
そこからは明神ヶ岳を目指す。